ーーーーー・・・。


朔に出会ったのは高校1年の時。


入学式で、私はよりにもよって寝坊して、馬鹿みたいに走ってた。



「ヤバイっ‼︎遅刻しちゃうよぉ〜っ‼︎‼︎」



慌てて校門に駆け込もうとしたら、目の前に大きな人影。



ドンっ!



勢い余ってぶつかってしまった。




「ご、ごめんなさいっ!」



慌てて顔を上げると、整った顔立ちをした男の子。


それが朔だった。



あまりにも整った顔に思わず見惚れていたら、怪訝そうに顔を覗き込まれてーー



ーーー何?



って、少しハスキーな声で言われたの。



至近距離で、息がかかりそうな距離で。