最高の誕生日


「俺は香子がいないとおかしくなるんだよ。本当は香子とずっと一緒にいたいし、同い年だったらって何度思ったかわからない。」


(私と同じこと…。)



「けど、年の差は埋まらないから、毎日香子が離れていかないか不安だし、できれば香子を俺の部屋に閉じ込めておきたい。」



「…朔。」



「ねぇ、香子。俺、そのくらい香子が好きなんだよ?」



初めて聞いた朔の本音。


その言葉に涙が溢れて止まらない。


「香子。だから別れるなんて言うなよ。俺、香子しかいないんだからさ。」



「うん…。」