そして俺の少し後に直樹も弁当を完食し、俺たちは旧棟へと足を運ぶために、新棟と旧棟を繋いでいる渡り廊下を歩いていた。
昼休みの旧棟や渡り廊下は人影もなく、休み時間とは思えないくらいにシーンと静まり返っている。
「オバケ出てきそうなくらいに不気味だな」
「まだ昼だし明るいし、幽霊なんて出てくるわけないだろ」
横でギャーギャー騒いでいる直樹を無視して、俺たちは昨日も足を運んだ教室を目指す。
俺の投げやりな態度に直樹はいまだに文句を言っているが、そんなことをいちいち聞いていたら昼休みが終わってしまう。
「直樹、少し落ち着いたら」
「だって愛斗が俺のこと雑に扱う――って、あれ?」
いきなり立ち止まった直樹に釣られて、俺も反射的に足を止めてしまった。
そして直樹の視線の先を追っていくと――
「あの子たち、莉奈ちゃんと同じクラスの女子たちだよね?
いつも俺たちが莉奈ちゃんの様子を見に行った時に、ご丁寧に出迎えてくれる愛斗ファンの」
「俺のファンかは知らないけど、そうだな」
俺たちが立ち止まっている場所から少し離れたところに、莉奈と同じクラスの女子3人組がいた。
今朝、俺が莉奈のクラスに立ち寄ったときに、「風邪かなんかじゃないか」と答えてくれたあの女子3人組だ。

