鈴姫戦記 ~ふたつの悲しい恋物語~






 それからの俺は、抜け殻のようだった。


 ただ、すずかから離れようとせず、話しかけるだけ。


 すずかが、俺の生きる全てだった。


 すずかのおかげで、生きていこうと思えたんだ。


 すずかを守ることができなかった罪悪感が、俺の胸を締め付ける。





 こうして、今の事態になっていた。