ムギまであと、1キロメートルを切ったというところだった。


 突然、あたしは何かに弾かれ、吹き飛ばされる。


 あたしの手を握っていた絖覇も当然吹き飛ばされ、あたしをお姫様抱っこで捕まえてくれた。


 そして、華麗にアスファルトに降り立った。



「大丈夫か!? く・・・・・・!


 もしかして・・・・・・これは、結界・・・・・・!?」