【実話】終わらないトンネル



この頃から私の記憶はない

ここに綴る出来事は
大きな衝撃を受け心に入ったヒビを
広げる余震にすぎない

私は確実に誰かに心を傷付けられた

大きな裏切りを受けた、はずだ。
けれど誰がどのように傷付け、
それがどのようにだったのか解れない


「解ろう」「思い出して向き合おう」とすると
本能的にフラッシュバックの恐怖で
パニックを起こし自殺してしまうらしい

心の先生はと私にそう告げた。



「死」の門をくぐっても構わない
けれど、前向きな私は主軸を握る今、
下がることは許されないらしい

もう1人の私は今も死への欲望と
裏切った人間の抹消を望みフツフツと煮えたぎらせている

私の過去は、「真っ白」だ