【実話】終わらないトンネル




台所へ行って包丁で手首を─

刃物恐怖症の私は切れなかった


車の行き交う道路に─

出来なかった、なぜが家族の顔が浮かんだ


人のいない死にやすそうな建物を─

ただ失望感満載のサイクリングになった


鈍器で体中を殴り倒し─

ただ全身にアザが溢れただけだった



偶然でも何かが止めたのでもなく
「私」が止めたのだった

死ぬ勇気もないのか

この生地獄で生きるのか
三途の川を目の前に呆然と立ち
逝けずこの世に振り返る私がいた