風に恋したキミと




制服からジャージに着替えると、わたしは再びノートを持ってグラウンドに向かった。



そして桐島のノートが出て来た時にちょうどランニングシューズの靴ひもを結ぶ彼がいて、わたしはゆっくり近付いてみた。



「桐島、これ部活ノート。



ねー!余計なことかもしれないけど、桐島何かあった?」



渡しながらそう言うと、桐島はなぜか一気に表情を変えて黙って部活ノートを受け取るとこう言った。



「別に。あんたに関係ねぇだろ。



余計なことだって分かってんなら、わざわざ踏み込んでくるな」



桐島はいつもよりも低い声でそう言うとそのままどこかに歩いて行ってしまった。