「えっ!あっ!すいません!



わたし自分の世界に入ってました」



「んなことさっきからずっと気付いてるよ。



次交代!」



園田先輩は立ち上がるとわたしのところに来て「起きろー!」と言いながら、わたしの髪を両手でわしゃわしゃと触ってぐちゃぐちゃにした。



「ちょっとやめてくださいよー!」



と言いながら、わたしは先輩なんて気にせずキっと少し睨みながら元に戻す。



「んな怒んなよ!ほら早くやるぞ!」



「はいっ!」



今度はわたしが背筋をしながら、園田先輩に足を押さえてもらっていた。



そんな中でわたしたちを見ながら冷たい視線で見ていた人の存在なんて知らずに……。