風に恋したキミと




桐島、大丈夫かな?



救護の人たちが担架を急いで運んでる姿を見ると、どんどん不安な気持ちが募ってくる。



桐島はゴールしてから支えられて移動してから、フィールドの芝生に倒れたままで自力では立ち上がれなさそうだ。



隣にいる園田先輩はソワソワしているわたしに「気持ちは分かるけど、落ち着け!」と言ってくるけど



その言葉は全然わたしの頭の中には入ってこない。



コイツ通じてないなと呆れた園田先輩の溜め息でさえも入ってこないくらいに。



すると、ジャージのポケットからスマホが震えてるのを気付いて、わたしは誰からの着信かも気にせずに電話に出た。



「もしもし!」