風に恋したキミと




プログラムが時間通り進むたびに「園田、次出る奴のサポート行って!」「小川、選手たちのゼッケンつけ手伝って!」



「園田、給水足りないから先生の車からスポーツドリンク持って来て!」「小川、スターターする橋本先生の手伝い!」



と先輩たちからわたしたちが怪我をしてるの忘れてんじゃないのか?って聞きたくなるくらいいっぱい頼まれる。



ようやく、一息つける頃にはわたしが出るはずだった3000mの時間になっていて……



競技場のスタンド席から必死に戦って走ってる彼女たちを見てとても遠く感じた。



「遠い……遠すぎる」



ぽつりとわたしの独り言が空気となって消えていく。



筋トレしても、体力は確実に落ちてる。