風に恋したキミと




それならいっそのこと長距離走るのを辞めてしまいたい。



次の大きな大会は短期間に二つある。



今回のような陸上大会ともう一つ……



これに走るために頑張ってきたって言ってもおかしくない駅伝大会。



「この足のせいで……振り回されるのは嫌だよ」



お母さんにも聞こえないような声でわたしは小さく呟きながら、車が走るたびに変わっていく外の風景を見つめていた。



そして、家に着いて部活用のエナメルバッグの中からスマホを取り出すとラインが来ていて……



もしかしてと思ってすぐに開けると桐島からだった。