風に恋したキミと




「いつまでも笑っててうざいけど



お前はそうやって笑ってればいいんだよ」



桐島はボソっとそう言うと、向こうから「桐島早く持ってこい!」という声が聞こえてきてそのまま走って行ってしまった。



「……桐島に励まされちゃった」



なんか笑ったら、落ち込んでた気持ちがどっかに飛んでいて



わたしの心を覆っていた厚い雲が晴れた気がした。



昨日泣いちゃったからわたしのこと気に掛けてくれてたのかなって思った。



励まし方はちょっと下手っぴだったけど……。


そして、桐島の後ろ姿を眺めているといつの間にか3000mの競技が終わっていて



「もう行っていいぞ」と橋本先生に言われてみんなのところに戻った。



フィールドから出る時に桐島に声を掛けることはできなかったけど「ありがとう」心の中で呟いて……。