「声でかすぎ。なんでそんなかっかしてんだよ。
小川が選手達見て、昨日みたいにべーべー泣きそうになってるからだろ」
べーべー泣きそうって、確かに走れなくて悔しくて落ち込んでたけど泣きそうになんか……。
あっ……分かった!
桐島は桐島なりにわたしのこと気にかけてくれて、励ましてくれようとしてくれてるんだ。
だからカチンとくる言葉も言ってくるけど、わざわざ声を掛けてくれたんだ。
そう思ったらクスっと今度はわたしが笑ってしまった。
桐島のくせに、不器用なことして。
「は……?」
と無言で威圧感を放つ桐島にも無視して、わたしは彼を見たまま笑っていたんだ。

