風に恋したキミと




もうここに結構いて経ってるから、3000mの時くらい出ていいって言われるかと思ったのに



誰もそんなことは言ってくれなくて、どんなに今日は自分はサポート役だって言い聞かせたって



自分の足のせいで走れなくなって、こんな悔しくて、惨めになったのが嫌でしょうがなかった。



下唇を噛んで、早くこの種目が終わらないか見ていたら誰かの声が降ってきたんだ。



「あの人はセパレートのユニフォーム(腹部の部分がない陸上のユニフォーム)を着てても



スタイル良いから似合うけど



小川が着たらはちきれんじゃね?」



耳を疑いたくなるくらい落ち込んだわたしに失礼なこと言ってきて、いったいそんなこと言うの誰だ!と思いながら



わたしは声の聞こえた方へ振り返った。