風に恋したキミと




「よし!じゃあ競技場開いたから中入るよ!」



「「はいっ!」」



わたしは学校から持ってきた荷物を運び、選手たちのゼッケンつけをしたり、



やることがあったら気を紛らわすために「わたし、やります!」と言って何でもやるようにしていた。



そして、保護者の方や自分の種目じゃない子たちが応援する時に使う応援グッズのメガホンを首から下げて「頑張れー!」「行けー!」って声援を送っていた。



だけど……審判の手伝いでトラックの中のフィールドに立って競技中に不正がないか見るために立っていた時が1番辛かった。



一本鉄で引かれたラインの先ではわたしの出る予定だった種目の選手たちが一生懸命走ってて



でも、わたしはフィールドの中でただ立ち尽くしてるだけ……。