風に恋したキミと




翌日。



わたしは朝お母さんに競技場まで送ってもらった。



車から降りるわたしを見て、おはようも言わずに「莉桜寝坊ー?」なんて呑気にみんな聞いてくる。



「違うよー!ちゃんと起きた!」



「だったらなんで車に乗ってきたの?」



朝からでっかい声で聞いてくるさやか。



やっぱそうなるよね……。


「昨日、橋本先生と話して今回の大会は棄権することにしたの。



右足の脛が痛くて、たぶん陸上の人がよくやってるシンスプリントだとは思うんだけど」



今日は大事な大会だから、どうしてもみんなのテンションを下げたくなくて



わたしはへらっと笑いながら大したことではないように話した。