「なに?桐島もう一回言って?」 「いいよ、別に。でさ…俺 お前と約束したのに箱根に出ることができなかった」 知ってる。走ってる最中は見つけられなかったけどテレビで見てたよ。 今まで箱根に出ることを一心に頑張ってきたんだよね。 あの涙はそのことを物語ってたよ。 「ごめん… 俺がもっと速ければ行けたかもしれない」 彼はわたしに視線を向けずに川の方を見ながらそう言った。 ちょっと上を見ながら言う彼は気のせいか少し目が潤んでる気がする。