風に恋したキミと




送ってからすぐに既読が付いて読むの早いな、びっくりしてるかなと思いながら



返事を待っていると、画面が変わって着信中と表示された。



でもこんな泣いてるのに出れない。



桐島、ごめんと思いながら着信が止まるのを待つ。



だけど一度止まったと思ったら、また着信が鳴り始めて、わたしはしぶしぶ電話に出てみた。



「…………」



「小川、明日走れなくなったってどういうことだよ!



そんなこと全然聞いてねぇよ!」



電話越しでも分かる。



明らかに桐島は取り乱しててわたしが大会に出ないことをびっくりしてる。



いつも無愛想でロクに女子と喋らないくせに、



なんでこんな時に限って察して連絡してくるのよ。



何か桐島に言いたいけど、泣いてることを桐島にも知られたくなくて何も言えない。