風に恋したキミと




「忘れるってそんな簡単にできるわけねぇだろ」



佑真は繋いでいた手を離して、ぎゅっとぎゅっと強くわたしを抱きしめた。



だけど、わたしはもう佑真を抱きしめたくても、抱きしめ返せない。



「大丈夫、すぐに忘れられるよ。



新しい環境に行けば忙しくなって、自分のことで精一杯になるから



それで部活やってた時のように、走り続けていたら



絶対に忘れられる」



ずっと覚えてるのはわたしだけでいい。



わたしが付き合ってたこと、一緒に部活頑張ってきたことを全部全部覚えているから。