「は……忘れるって」
急に何を言いだすんだという表情はしてるけど、佑真もきっとわたしがこの決断をすることを知ってたんだと思う。
「わたしは、佑真の走ってる姿が一番好き。
だから、東京に行ったら佑真にはわたしのことなんか忘れて陸上だけをまっすぐ見て欲しい。
佑真の頑張ってるものに、わたしはもういらない。
もしかしたら優しい佑真は別れないで、このまま続けようと頑張ってくれようとするかもしれない。
けど、遠距離恋愛なんてして、遠くから佑真を縛って足手まといになんかなりたくないの。
あの事故の時のように原因の1つにもなりたくないの
だから、わたしのことはもう忘れて。きっと陸上に目を向けてればすぐにわたしの存在なんて消えるから」

