風に恋したキミと




お兄ちゃんはお母さんに「たまに帰ってきたと思ったら、莉桜に言いすぎよ」って言われてたけど、「うるせー」と言って家から出て行ってしまった。



もう家族の前で泣いちゃったから、思いっきり泣いちゃおと思って



わたしは声を上げながら気が済むまでずっと泣いた。



その涙は全部悔しさの涙。



いつもどおり走れなかった悔しさ。



全国大会に行けなかった悔しさ。



辛い練習を活かせなかった悔しさ。



橋本先生に失望させてしまった悔しさ。



ロクにわたしのこと見てないと思ったのに、正論を突いて来てお兄ちゃんに何も言えなかった悔しさ。