「莉桜、いつもどおりの走りすれば大丈夫だよ!頑張って!」
「ありがと!」
2区のラインに立つ前に、さやかに励ましてもらってわたしは石灰で引かれた白いラインに立った。
そして1区の柚里を待っていると、目の前で本宮高校が襷を渡して2区が走り出した。
柚里が来たのはそれから30秒くらい経ってから来て、わたしは柚里から襷を受け取った。
わたしは襷を肩に掛けながら、前を走る本宮高校の選手を追う。
その選手が見えたのは大きなカーブを越えたところ。
でも目ではちゃんと見えてるけど、その距離は結構ある。
わたしは距離を縮めようとしてペースを上げようと頑張っているけど、なんだか今日はいつものように自分の体なのに言うことを聞いてくれない。

