風に恋したキミと




「わたしね、自分が走るのは高校までにするって決めたんだ。



それでわたしはスポーツトレーナーになって、今度はスポーツをする人の役に立ちたい。



だから専門学校に通うことにしたの。



一瞬佑真を追いかけてわたしも東京でそういう学校を探そうと思ったけど



本当にこの辺にはなくて東京にしか学校がないとか、自分の行きたいっていう学校が東京にあるなら



親に頼んだかもしれないけど、こんな単純な動機で東京に行くことはできないから隣の県にある専門学校に行くことにした」



わたしは佑真がどんな反応をするかちょっと心配だったけど、ゆっくり顔色をうかがいながらもなんとか伝えることができた。



「それって自分が疲労骨折した時の経験からそう思った?」



返ってきた言葉は想像もしていない言葉だった。