風に恋したキミと




みんなと同じようにわたしもジャージを脱いで、エナメルバッグを置いて、



軽く足首を回して、腕を空に向かって何度か伸ばすと走り出したんだ。



わたしは昨日走り終わったから、今日はみんなのサポート中心だし、体が怠けないようにみんなよりも息切れしない程度にちょっとペース速く走る。



コースは会場の周りを走るようになってるんだけど、やむ終えなく橋本先生が言ってた車道の脇を通るとこがある。



試合観に来る人たちが来るにはまだ早い時間だけど、気をつけるようにしよっと思いながら1周目を走り終えた。



みんなよりもちょっと速めに走ってるから何人か抜かすたびに「はやっ!」って声を掛けられる。



でもわたしは「昨日走っちゃったから今日は怠けないようにしてるんだ」と早口で言ってまた前を向いて走る。