「そうなんですか」
言葉はそれしか出てこない。
なんとなくだけど、佑真が変わってしまった理由のヒントになりそうなことが見つかった気がする。
駅伝の日に都内の大学からオファーされたって……
もしかしたら来年わたしたちが離れることを考えて、
男子と話してるところを桐島が見かけるたびに怒ってたのは不安だったからとか?
でも確信はないから桐島に聞く勇気はない……。
「あぁ、小川も自分に合った大学からオファーが来るといいな」
橋本先生はそう言うとどこかへと歩いて行ってしまった。
東京に行っちゃうんだ。佑真は本当にそのオファーされてる大学に行こうとしてるのかな。
わたしは目の前のトラックを走り続ける佑真を見つめながらそんなことを考えていた。

