風に恋したキミと




「俺が言いたいこと分かるよな」



「…………」



わたしは認めたくなくて、何も答えなかった。



「明日の大会は出るな。小川はもう走れない。



今の足じゃ、記録会よりもいい記録は明日出せない」



何かが砕け落ちた音がわたしの中でした。



こんなにこんなに足が痛くたって今日まで大会のために



前日まで来てここで明日走れなくなるなんて。



「……わたし、走れます」