競技場に戻ると、わたしの荷物を未だに背負ったまま走ってくるさやかに「おめでとう~!」と言われながら抱き着かれた。
「ありがとう!さやかがまさか沿道から一緒に走ってくれるなんて思わなくてびっくりしたよ。
でも一緒に走ってくれたから頑張れたよ!」
「りーおー!恥ずかしかったけど、そう言ってくれるなら頑張って良かった」
さやかはさっきよりももっとぎゅっと抱き着いてきた。
ちょっと待って!今、さやか恥ずかしかったって?!
「さやか、沿道で走るの恥ずかしかったの?」
「当たり前じゃーん!大声出しながら1人で莉桜を追って走るなんて!!学校だったらまだしも、今日は観客でいっぱいだったんだもん」
いやいや、全然恥ずかしそうに見えなかったけど……。
必死で言ってくるさやかは本当に恥ずかしかったみたい。
それを想像したら面白くなっちゃってわたしが笑ったら、さやかも笑い出して2人で思いっきり笑っちゃったんだ。

