風に恋したキミと




新人戦の予選が終わると、またいつもの毎日が始まった。



うちの部員の大半が県大会に出場するから、みんなもすごい気合いが入っててすごい。



足も完治してからは気を遣ってるから痛みも感じないし。



それから桐島に“県1番になることばっかり執着するな”って言われてから、ガチガチになってた自分の気持ちも軽くなった気がする。



「今日の長距離のメニューは3000mを3本!1km5分な!」



「「はい!」」



長距離のみんなをまとめる安川先輩の指示を聞くと、すぐに校門に向かった。



ランニングシューズの紐を結び直して、腕時計のストップウォッチを設定して。



軽く体を伸ばしてストレッチしたり、足首を回すとわたしは走り出した。