風に恋したキミと




「分かったよ。そんなじーっと見てくんな」



俺はお前にそうやってじっと見られるの弱えーんだよと言いながら



桐島は元の歩くペースに戻してわたしのいる方と反対側を見ている。



「やった!それで桐島の最終目標って?」



そう言えば前にデートした時も違う方見てたことあったようなと思いながらも、敢えてそこには触れずに聞いてみた。



「俺さ、今は部で3番だけど



最終的には誰よりも速くなって1番になりたい」



そう言ってくれた桐島の姿はとても真剣な表情で、前向きで



本気で目指してるのが隣にいるわたしにすごく伝わってきた。



そんな彼がわたしにはいつもよりもかっこよく見えた。