風に恋したキミと




わたしは橋本先生に手渡すと「すみません!わたしの目標は夢でした!明日まで考えさせて下さい」と言った。



だけど、プリントを受け取った橋本先生は、わたしの目標を見て驚いた様子を見せることはなかった。



「俺は、これは小川にとって夢だとは思わない。



むしろ怪我で体力が落ちたから今回は入賞でいいなんてって書いて出してきたら喝を入れてやろうかって思ったくらいだ。



思った通りの目標設定で俺は文句ない。



だって小川はこれを達成できるくらいの実力は持ってるはずだからな。



何?小川は明日まで目標を考え直したいのか?」



わたしのプリントを読みながら、わたしの話もちゃんと聞いていたようで返そうとしてくる橋本先生。



そんな先生にわたしはフルフルと首を振りながら「なんでもないです。すみません」と言うしかなかった。