「笑うなよ。ファウルしたのお前だろ」
「だって桐島がずっと笑ってるから!」
ずっとこの笑顔を見ていたいと思いながらも、そんな訳にもいかないのでわたしは再びボールリターンからボールを掴んだ。
モニターのわたしのスコアは1回目のところで8ピン倒したのに、『F』つまりファールでスコアがなし。
そんな悲しいお知らせに小さく溜め息を吐いてしまったけど
わたしはもう一度、今度はラインに気を付けてボールを放ったんだ。
「よしっ!今度は8ピンちゃんと倒せた」
モニターを見ると、りおのところに8と書いてあってホッと一息。
とりあえずスペア目指そう。ストライクはそれからだ。
「もっかいファールしてくれても良かったのに」
「そこまでわたしおばかさんじゃないもん!」
そんな言い合いをしながらも二人で交互にボールを投げて楽しい時間を過ごしていたんだ。

