風に恋したキミと




その日の夕方。



練習後、家に帰って自分の部屋がもわっとしていて空気の入れ替えをしようと窓を開けて



オレンジ色に街を照らす太陽を久しぶりに見て眺めていた。



今日は桐島と話せたこと、一緒に筋トレができたことが嬉しくて思わずニヤけてしまいそうになる。



明日の練習の時も話せるかな?なんて、もう明日のことを考えていると



ベッドの上で電話の着信を知らせる音が聞こえてきた。



「……桐島」



思わずスマホの画面を見て、名前を呼んでしまった。



一瞬気まずくなってから、LINEも止まってしまったのにいきなり電話が来るなんてどうしたんだろうと思いながらも



わたしはゆっくり通話ボタンを押した。