風に恋したキミと




お願いだから、今すぐ誰か、知らない人でもいいから来て!って心の中で叫んだ時



「……お前えらいな」



という言葉が降ってきた。



「え……?」



なんでそんなこと……。



わたしはメディシンボールを見つめていた視線を上げて、桐島の方を見た。



「暇だから、俺も小川の筋トレに付き合ってやる」



と言って少し後ろに下がった桐島はこっちに向かって投げて来い!と手で指図してきた。



なんでそんな状況になったか分からないけど、このまま桐島の言葉を聞かないで無視したような感じになって、もっと気まずくなるよりはいいと思ったわたしは



桐島の方に向かってメディシンボールを放った。