文化祭の催し物がすべて終わり、生徒たちは後夜祭を楽しんでいた。

レナは、後夜祭の様子をひとしきりカメラに収めると、キャンプファイアの炎を少し離れた場所から座って眺める。

「お疲れさん。」

缶コーヒーが目の前に差し出され、レナは隣に座ったその人を見て穏やかに笑う。

「うん…。ユウも、お疲れ様。」

受け取った缶コーヒーのタブを開け口にすると、レナはホッと息をついた。

「大変だったけど、楽しかったな。」

「そうだね。」