神様 お願いです。

レナを、僕にください。

地獄に堕ちても いいから…。



あの日、確かに僕は、そう祈った。

誰かのものになる彼女を

自分の腕の中に 閉じ込めてしまいたいと

叶わない恋を 自分の手で殺してしまおうと

そう 思っていた。



でも今は、からっぽだった僕を

愛しさで満たしてくれた優しい彼女を

こんな僕を選んでくれた 愛しい彼女を

死ぬまでずっと 僕のこの手で 守り続けたい。



だから 神様、お願いです。

1日でも 1秒でも長く

彼女のそばに いさせてください。

彼女のいない人生なんて

僕にはもう、耐えられないから…。



死が 二人を分かつ その時まで

ずっと 彼女を 愛し続けたい。




――願わくば、次の人生でも。