レナは、お風呂に浸かりながら、ついさっきのことを思い出していた。

レナがいなくなったかもと焦って不安がっていたユウ。

帰って来たレナをギュッと抱きしめてくれた腕はとても力強くて、ユウの胸はとても広くて温かかった。

(でも…あの腕で、あの胸に、何人もの女の子を抱いたんだよね…。)

また込み上げてくる、モヤモヤした嫌な気持ち。


(これ…なんなの?)

思えばずっと前から、この気持ちの正体はわからずにいた。

(なんだか、胸が、苦しい…。)