夜9時を過ぎた頃、静かに玄関のドアが開く音がした。

(帰って来た…!!)

ユウは慌てて立ち上がるとリビングのドアを開け、レナの元へ走って行き、レナを必死で抱きしめた。

「良かった…帰って来てくれて…。」

ユウの鼓動が、トクトクとレナに伝わる。

「…ただいま…。」

ユウの腕の中で、レナは小さく呟く。