それからほどなくして、レナは日本での仕事を再開した。

ユウもバンド活動を順調にこなし、バンドの知名度もどんどん上がり始めた。


二人の仕事が早く終わったある日、待ち合わせをして久しぶりにいつものバーへ足を運んだ。

ユウはビール、レナは白ワインをオーダーして乾杯する。

ゆっくりお酒と料理を口にしながら二人の時間を楽しんでいると、レナのスマホがなった。

「あ…ごめん、仕事の電話…。」

「うん、いいよ。」