「ずっと、持っててくれたんだな。」

「…うん。」

「ありがとな…。こんなオレのこと、信じて待っててくれて…。」

「……うん…。」

ユウは、レナの頭を抱き寄せた。

「もう、遠くになんて行かないから…。」

「うん…約束だよ…。」

そしてまた二人は、お互いにプレゼントし合った指輪をつけた指を絡めて歩き出す。

それはまるでレナが見た夢のように、温かで幸せなひとときだった。