長かった片想いの恋が、ようやく終わった。

甘くて苦くて切なくて、苦しかった恋が、今ようやく、幕を閉じた。

もう、2度と会うこともない…。

自分で決めたことなのに、これでいいと何度も自分に言い聞かせるのに…。

レナへの愛しさがどんどん胸に溢れて、やがて涙となり、ユウの頬を滑り落ちる。

(今度こそ本当に…さよなら、レナ…。)

ユウは2つの指輪を握りしめながら、さっきまで腕の中にいたレナのぬくもりを抱くように、一人涙を流し続けた。

(もう、朝なんて来なければいい…。)