恋の定義──そして今日も、君を想う──

レナとマユは隅の方の席を取り、ウェイターから受け取ったワインに口をつけた。

会場をゆっくり見回してみると、ユウは随分離れた場所でスタッフたちと談笑している。

そっとユウを見ているレナを、マユもまたそっと見ていた。

(本当は気になってしょうがないくせに…。)

レナは、自分の本当の気持ちに気付いていないのかも知れない。

それとも気付いていないフリをしているのか、あえて見ないようにユウに背を向けて、自分の気持ちから目をそむけているのかも知れない。

(せめて…レナと片桐が長い間大切にしてきた想いが、お互いにきちんと伝わればいいけど…。)