恋の定義──そして今日も、君を想う──

「ずっと伝えられなかった気持ちを込めて、今日だけは特別に…。」


そう言うとユウは、会場の中を、誰かを探すようにぐるりと見回した。

カメラを構えていたレナは、ファインダー越しにユウと目が合った気がした。

「えっ…?」

ユウは、声には出さず、口元で何かを呟いた。


“レナガスキダ…”


(えっ?今、なんて…。)

レナが驚き目を見開いていると、ユウのギターが静かに切ない音色を奏で始め、やがて、甘く掠れた声でユウが歌い始めた。