恋の定義──そして今日も、君を想う──

ライブツアー最終日。

夕べのことなど何もなかったように、朝はやって来た。

レナは時間の流れに身を任せるように、リハーサルやその合間の様子をひたすらカメラに収めた。

お互いに、ただの1度も目を合わせることもなかったが、レナはユウの姿をファインダー越しに追いかけていた。

(今日で、最後なんだから…。)

言い聞かせるほど、胸が痛む。

この胸の疼きがなんなのか?

レナはまだ、気付いていなかった。