恋の定義──そして今日も、君を想う──

レナが去ってロビーに一人、取り残されたユウは、ソファーに身を沈め、静かにタバコに火をつけた。

10年前も、大人になった今も、自分は何も変わっていない。

本当に好きな女の子に想いを告げることもできないまま、焦る気持ちばかりが先走りして、大切な人を傷付け、泣かせてしまう。

(情けないな…オレ…。)

煙を吐きながら、自己嫌悪に陥る。

レナがニューヨークに行ってしまう前に、せめて、自分の気持ちを伝えたい。

(今更、勝手過ぎるかな…。)

ニューヨークへ行って結婚してしまえば、ユウにはもう2度と手の届くことのない存在になってしまうレナ。