恋の定義──そして今日も、君を想う──

ソファーにぼんやり座り込むレナのそばに、ゆっくりと近付く人影があった。

(ニューヨーク?!奥さんって…夫婦って…。)

その人影は、偶然聞いてしまったレナの話に驚きを隠せずにいた。

「…ユウ…どうしたの?」

立ち尽くすユウの姿に気付いたレナは、不思議そうに声を掛ける。

「あ…タバコ、買おうと思って…。」

「そうなんだ。」

ぎこちなく流れる沈黙。

ユウは自販機に小銭を入れながら、レナの方は見ずに尋ねた。

「ごめん…電話の話、少し聞こえた…。レナ…ニューヨークに、行くのか?」