恋の定義──そして今日も、君を想う──

「ユウは…元気だった?」

レナが、ワイングラスに添えた手を見つめながらユウに尋ねる。

「うん…。元気だったよ。ロンドンでずっとギター弾いてた。」

「うん…。」

言葉少なに交わされる会話。

当たり前のように、お互いの名前を呼び合う。

そんな些細なことが、レナに会えなかった10年の時を埋めるように、ユウの心を温かいもので満たしてゆく。

まるで、10年前の、まだ二人が自然に一緒に居られた頃に戻ったようだ。


(今なら…。)

今、この時を逃したら、次はもうないかも知れない。

謝るならきっと、今しかない。

(10年も前のことなんて、今更と言われるかも知れないけれど…ちゃんと謝って、そして、今度こそ、ちゃんと伝えたい…。)