恋の定義──そして今日も、君を想う──

ユウはすっかり短くなったタバコを灰皿の上に揉み消すと、じっと手元を見て考え込んだ。

「片桐…アンタもツラかったかもしれないけど、レナも…ツラかったと思うよ。」

「…うん…。」

「この間会ってから、ちゃんと話してないんでしょ?」

マユの言葉にユウは黙ってうなずき、苦笑いを浮かべる。

「10年も前のこと、今更って思うかも知れないけどさ…。せめて、黙っていなくなったことくらいは、一言謝っておいた方がいいんじゃないない?」

「そうだな。」

ユウとマユはお互いに笑みを浮かべると、もう一杯ドリンクをオーダーして、改めて乾杯する。

「何はともあれ、おかえり。」

「ありがと。ただいま。」

二人とも、ぐいっとグラスを傾けた。