恋の定義──そして今日も、君を想う──

「もしかして、サエと付き合ったのって…。」

「まぁ、同じような感じだよ。レナが村井と教室で話してるの、偶然聞いちゃってさ。レナがオレのことを普通の幼なじみだとか言って、手紙預かって、ご丁寧に家まで届けに来たりするもんだから腹が立ってさ…。どんなに好きでもレナにとってオレは、ただの幼なじみでしかないんだって思うと何もかも嫌になって、ぶっ壊してやろうって思っちゃってさ……。」

そこまで言うと、ユウはグラスに残っていたビールを一気に飲み干した。

「頭に血が昇って、レナを…泣かせちゃったんだ…。押し倒して、キスして…無理やりにでもオレのものにしてしまおうと思ったけど…レナに泣きながら“私の知ってるユウじゃない”って拒まれて…それ以上は何もできなかったけど…。オレのこと、男としても見てなかったのかと思うと悔しくてさ…。“もう2度と来んな”って言っちゃった。」

自嘲気味に笑って、それでも苦しげに言葉を絞り出すユウを、マユは静かに見つめていた。

「そっか…。それで、レナの様子もおかしかったんだね…。急に学校休むし…。週明けたら片桐とサエ付き合ってるし、レナに聞いたら手紙を渡すように頼まれたとか言うし…。私の中では、何がなんだかさっぱりだったんだけど、やっと話が繋がったわ。」

マユは納得したようにうなずく。