恋の定義──そして今日も、君を想う──

思いがけず突然再会したレナの後ろ姿を、ユウは声を掛けることもできずに見送っていた。

(なんで、ここにレナが?!)

まとまらない思考を巡らせ、もう一度タバコに火をつけると、大きくため息をつく。

(10年ぶりなのに…よりによってあんなところ見られたなんて…最悪だ…オレ…。)


日本を離れ、ロンドンへ渡って10年。

尊敬するミュージシャンのヒロの元で、ユウはギタリストとして活動していた。

もう日本には戻らないつもりで、レナのことも忘れようと必死だった。

ギタリストとしては充実した毎日を送っていたが、レナを忘れようと何人かの女性と付き合い、そうでない何人もの女性と体を重ねてみたものの、忘れようとすればするほど、自分の中のレナと言う存在は大きくなった。